カテゴリ:本( 60 )

d0154663_20463594.jpg
「ミルハウザーの世界」を堪能できる短篇集
「猫と鼠」ほか、匠の技巧で眩惑する最新作!

「オープニング漫画」「消滅芸」「ありえない建築」「異端の歴史」と章立て。「ミルハウザーの世界」を堪能できる傑作短篇集。

匠の技巧が発揮された傑作短篇集

「猫と鼠」猫が鼠を台所で追いかけている。鼠はフロアランプを避けるべく二つに分裂し、猫は壁に激突、アコーディオンのように体がひだひだに折りたたまれ、そこから音楽が流れでる。猫は鼠との追いかけっこ、知恵比べで絶対に勝てないと分かっていながら、鼠を捕まえたい欲求がつのるばかり……鼠が赤いハンカチで猫の体を拭きとり、鼠も自らを拭きとりはじめ……。
アニメ『トムとジェリー』の楽しいドタバタを想起させるが、こうしてミルハウザーの手にかかると、息もつかせぬ速い展開と、細部にわたる滑稽かつ残酷な描写に翻弄されてしまう。とうていありえない状況にもかかわらず、「ミルハウザーの世界」に一気に読者を引き込む描写は、さらに凄みを増している。
ほかにも、周囲から無視しつづけられた少女の体が文字通り消える「屋根裏部屋」、バベルの塔をめぐるパロディ「塔」、森の向こうにある町への憧憬「もうひとつの町」、エジソンの助手による偽の日記「ウェストオレンジの魔術師」など。「オープニング漫画」、「消滅芸」、「ありえない建築」、「異端の歴史」の4部構成で、13篇を収録。

[著者略歴]
スティーヴン・ミルハウザー  STEVEN MILLHAUSER
1943年、ニューヨーク生まれ。アメリカの作家。
1972年『エドウィン・マルハウス』でデビュー。『マーティン・ドレスラーの夢』で1996年ピュリツァー賞を受賞。邦訳に『イン・ザ・ペニー・アーケード』『バーナム博物館』『三つの小さな王国』『ナイフ投げ師』(1998年、表題作でO・ヘンリー賞を受賞)、『ある夢想者の肖像』、『魔法の夜』がある。(以上、白水社刊)ほかにFrom the Realm of Morpheus 、We Others: New and Selected Stories(2012年、優れた短篇集に与えられる「ストーリー・プライズ」を受賞賞)、Voices in the Night がある。

[訳者略歴]
柴田 元幸(しばた もとゆき)
1954年生まれ。米文学者・東京大学特任教授・翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な学者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。

十三の物語 / スティーヴン・ミルハウザー 訳 柴田元幸 画 磯良一 装丁 奥定泰之 白水社
Dangerous Laughter:Thirteen Storise/Steven Millhauser



**********************************************************************

[PR]
by goat-hill | 2018-06-20 20:48 |


d0154663_19170024.jpg
1900年代末、アメリカ各地で死者が蘇るという奇怪な現象が続発する。ニューイングランドの田舎町・トゥームズヴィル。バーリイコーン一族はここで州内随一のスマイル霊園を経営していた。最近屋敷に滞在するようになった一族のパンク青年・グリン。グリンは一族のお茶会の日、誤って毒を口にして自室でひっそりと死んでしまうが、御多分に洩れず蘇る。グリンは自分が遺産相続をめぐる計画殺人の煽りを食ったのではないかと考え、死者であることを周囲に隠しつつ、自分の死の真相を突き止めることを決意する。しかし事態はさらに進展する。当主スマイリーの通夜の夜、跡を取った長男のジョンが葬儀堂の遺体安置室内において刺殺体で発見されたのだ。さらにスマイル霊園には、夜な夜な行動する謎の殺戮者の存在が。生と死の境界があいまいになった世界で、グリンは一連の事件の真相を突き止めることが出来るのか。リミットは自分の肉体が腐りきってしまうまで。
d0154663_19195333.jpg

山口雅也氏の伝説の『生ける屍の死』上下巻 全面改稿版が完成しました。山口さんの作品のパッケージの部分を担当させていただきました。デザインはWelle designの坂野公一さん。いつも荒削りな素材(イラスト)を洗練された料理にかえて世に出していただいてます。

『生ける屍の死』山口雅也著 装丁 坂野公一 装画 磯良一 光文社 2018



*************************


[PR]
by goat-hill | 2018-06-07 19:48 |
d0154663_10085431.jpg
恋も冒険も革命も、すべてが樹の上

男爵家の長子コジモは12歳でカタツムリ料理を拒否して木に登り、以来、一生を樹上で暮らすことに。奇想天外にして痛快無比な冒険。


18世紀のイタリア、男爵家の長子コジモは、12歳のある日、かたつむり料理を拒否して庭園の樫の木に登った。両親に対する一時的な反抗とだれもが思ったが、その後もコジモは頑なに地上に降りることなく、木の上で暮らし始める。木から木へ伝って自由に移動し、森で猟をしたり、近隣を荒らす盗賊〈荒ら草ジャン〉と交わったり、読書にいそしんだりしながら大人になった。木の上で暮らすコジモは有名人となり、領内の女たちと(樹上で)愛を交わし、パリの《百科全書派》と文通もした。世界はやがて革命と戦争の時代へ、男爵家を継いだコジモの領する地方にも軍隊がやってきた……。恋も冒険も革命もすべてが木の上という、奇想天外、波瀾万丈の物語。文学の魔術師カルヴィーノが、人間存在の歴史的進化を寓話世界に託して描いた《我々の祖先》三部作のひとつ。新装改版。

[原題]Il barone rampante

[著者略歴]
イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)
イタリアの作家。キューバで生まれ、2歳の頃イタリアに移住。第2次世界大戦中のパルチザン体験にもとづく長篇『くもの巣の小道』(47)で注目され、『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』の《我々の祖先》三部作(52-59)では奇想に満ちた寓話的世界を創造。『見えない都市』(72)、『宿命の交わる城』(73)、『冬の夜ひとりの旅人が』(79)など、実験的手法を駆使した作品で世界的な評価を受け、「文学の魔術師」と評される。

『木のぼり男爵』イタロ・カルヴィーノ 訳 米川良夫 装画 磯良一 装丁 田中一光 / 片山真佐志 編集 藤原義也 白水社


******************************************************************************


[PR]
by goat-hill | 2018-01-17 10:37 |
d0154663_20272275.jpg落語魅捨理全集『坊主の愉しみ』

骨董好きの道楽坊主、無門道楽と巡る、江戸自由自在!

「猫の皿」「品川心中」「時そば」「あたま山」「花見の仇討」「そば清」「粗忽の使者」「らくだ」「田能久」などなど。名作古典落語をベースに当代一の謎(リドル)マスター、山口雅也が描く愉快痛快奇天烈な江戸噺七篇!

作 山口雅也 絵 磯良一 
装丁 板野公一 講談社
d0154663_20283917.jpg






***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2017-05-05 20:44 |
d0154663_21393987.jpg「おや、これはまた!」と、皇帝は絶句して叫んだ。「今や我が軍には、存在しない騎士も加わっておるのか?ちょっとばかし見せてみい」
アジルーフォはなお一瞬、ためらっているかのようであったが、やがてきっぱりとした、しかし落ちついた片手の動作で目庇をもちあげた。冑は空洞であった。虹色の羽根飾りを頂いたその真っ白い甲冑のなかには、誰も入ってはいなかったのだ。(本文より)

鎧の中はからっぽ――奇想天外な騎士道物語

勇猛果敢な騎士アジルールフォの甲冑の中は空っぽだった。騎士の資格を疑われて証をたてる旅に出た〈不在の騎士〉の奇想天外な冒険譚。

時は中世、シャルルマーニュ大帝の軍勢に、サラセン軍との戦争で数々の武勲を立てた騎士アジルールフォがいた。戦場にあっては勇猛果敢、謹厳極まる務めぶりで騎士の鑑ともいうべき存在。だが、その白銀に輝く甲冑の中はからっぽだった――。肉体を持たず、強い意志の力によって存在するこの〈不在の騎士〉は、ある日その資格を疑われ、証を立てんと15年前に救った処女を捜す遍歴の旅に出る。彼に恋して後を追う女騎士ブラダマンテ、さらにその後を追う若者ランバルドの冒険とあわせ、奇想天外な騎士道物語が展開する。文学の魔術師カルヴィーノが、人間存在の歴史的進化を寓話世界に託して描いた《我々の祖先》三部作開幕。

イタロ・カルヴィーノの《我々の祖先》三部作、『不在の騎士』 『木のぼり男爵』 『まっぷたつの子爵』の装画を担当することになりました。編集は藤原編集室の藤原義也氏。以前デイヴィッド・イーリイの作品等でご一緒させていただきました。藤原さんとお会いして、いつも感じるのは活字芸術に対する幅広い知識と造詣、そして深い愛情です。
年内、順次刊行されますので、ご期待下さい

[著者略歴]
イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)
イタリアの作家。キューバで生まれ、2歳の頃イタリアに移住。第2次世界大戦中のパルチザン体験にもとづく長篇『くもの巣の小道』(47)で注目され、『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』の《我々の祖先》三部作(52-59)では奇想に満ちた寓話的世界を創造。『見えない都市』(72)、『宿命の交わる城』(73)、『冬の夜ひとりの旅人が』(79)など、実験的手法を駆使した作品で世界的な評価を受け、「文学の魔術師」と評される。

白水社Uブックス
『不在の騎士』イタロ・カルヴィーノ ●訳 米川良夫 ●絵 磯良一 ●装幀 田中一光 / 片山真佐志








***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2017-03-11 18:39 |
d0154663_194482.jpg『詩人と狂人たち』
G K チェスタトン
訳 南條竹則 装画 磯良一  
創元推理文庫
東京創元社

『逆説の探偵術が解き明かす、世にも奇妙なミステリ』


被害者の足跡と海星だけが残されていた浜辺の刺殺体。
不吉な象徴を配した家の晩餐になぜか十三人目の客として招かれた詩人。
「奇跡を起こす」と言い置いて巨大な塔から消失した男・・・・・・世界をさかしまに覗くことによって
真実を見出す詩人画家ガブリエル・ゲイルの、逆説の探偵術が解き明かす不可思議で美しい謎。
巨匠チェスタトンの魅力が横溢する八篇を収めた幻想ミステリ短編集。

[ G・K・チェスタトン ]

1874年イギリス生まれ。作家、評論家。逆説と諧謔の大家として知られ『ブラウン神父』シリーズに代表される短編推理小説は、コナン・ドイルの作品と並んで後世の作家たちに計り知れない影響をあたえた。また長編『木曜の男』などに顕著な独特な幻想性により、現在でも熱狂的な読者を獲得している。1936年没。

d0154663_1395925.jpg創元推理文庫

左 『皇帝のかぎ煙草入れ』
ジョン・ディクスン・カー
訳 駒月雅子
画 磯良一

右 『探偵ダゴベルトの功績と冒険』
バルドゥイン・グローラー
訳 垂野創一郎 
画 磯良一






***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2016-11-16 01:54 |
d0154663_217946.jpg長生きするだけが能じゃない! 超高齢化社会に活を入れる「老楽」小説。 

思い残さず、生きようじゃないか。ホームで無為な余生をおくる老人たちがある日突然、覚醒した。退屈しのぎに始めたクイズ大会が次第にエスカレート。あの頃の恋愛、戦争、革命を夢見て、性も闘争本能も解放して突っ走る彼らを、もはや誰も止められない。どうなる日本……ユーモア小説の雄、破茶滅茶な展開で加齢なる復活!?

清水義範 著  磯良一 装画  装丁 新潮社装丁室


















**********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2015-03-03 21:23 |
d0154663_21203690.jpg窓のブラインドをおろそうとして、外をながめた。いつものように団地の棟々のあかりがともっているばかりだ。うんざりするほど見慣れた景色であった。あしたもその先も、これまでと同じような日々なのであろう。どこか、ちがう世界に行けたら―。そしてふりむくと、異様な者が立っていた「見せられたもの」

あこがれていた私立中学に落ちたいちかは、母親からずっとほしかったスマホをもらった。春休み、何もする気が起きないいちかは、1週間、毎日公園の木の下で、スマホを使った自撮りをして…。「白木蓮」

一週間をめぐる五つの物語

Time Story  一週間の物語 
偕成社 

日本児童文学者協会 編 
磯良一 絵
編集デザイン協力  早坂寛 
宮田康子 たかのはし まいこ

日本児童文学者協会

子どもの本の作家、詩人、翻訳家、評論家などが集まっている全国的な団体です。子どもの本についての講座や雑誌の発行、作品募集などの活動を行っています。この「タイムストーリー」シリーズは、協会に所属している作家・研究者4名(加藤純子、後藤みわこ、廣嶋玲子、宮川健朗)が編集にあたりました。
全五巻 5分間の物語 1時間の物語 1日の物語 3日間の物語 一週間の物語で構成されています。
d0154663_2126366.jpg

左上 白木蓮 椰月美智子
右上 東京オリンピックの七日間 最上一平
中左 この世は夢 森川成美
中右 おちちや 後藤みわこ
下 見せられたもの 眉村卓





***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2015-02-15 20:10 |
d0154663_19154855.jpg『一週間の物語』

絵 磯良一 

偕成社 2015 2月発売

































***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2015-01-15 19:20 |
d0154663_22105113.jpg知るだけで数字に強くなる技術

[知的生き片方文庫]

数字に強いと、仕事や暮らしでさまざまな恩恵を受けることができます。
会議中に、普通の人では、できないような計算を瞬時にできれば、「アイツはできるな」と評価があがることもあるでしょう。また日常生活の中で、どちらが得かの計算がサッとできれば損をせずに節約しながら買い物することができるでしょう。
さあ、教科書には載っていない「使える算数」を学んでみませんか?(カバー文より)

小杉拓也 装画 磯良一 
装丁 三笠書房装装丁室
三笠書房








---------------------------------------------------------------------------------------------------
[PR]
by goat-hill | 2014-08-31 20:14 |