夜明けの縁をさ迷う人々 The people who wander at the edge of the dawn

d0154663_911173.jpg世界の片隅でひっそりと生きる、どこか風変わりな人々。
河川敷で逆立ちの練習をする曲芸師、教授宅の留守を預かる賄い婦、エレベーターで生まれたEB、放浪の涙売り、能弁で官能的な足裏をもつ老婆・・・。
彼らの哀しく愛おしい人生の一コマを手のひらでそっと掬いとり、そこはかとない恐怖と冴え冴えとしたフェティシズムをたたえる、珠玉のナイン・ストーリーズ。

2007年、単行本として出版された同名の文庫版です。単行本と同じく各扉に九つの絵が添えられています。
この物語を読んで感じたイメージは、ひんやりとした水面に静かに波紋が広がっていくという情景。
水のように自在でありながら、時としてエッジが顔をだす多面的で陰影のある美しい景色。
文庫版は水と等高線をイメージして制作しました。


『夜明けの縁をさ迷う人々』小川洋子 装画 挿絵 磯良一 装丁 単行本 片岡忠彦 文庫 都甲玲子(角川書店装丁室) 角川書店 2010作品
d0154663_1072463.jpg

[PR]
by goat-hill | 2010-06-08 10:39 |