タグ:ファンタジー ( 42 ) タグの人気記事

d0154663_21393987.jpg「おや、これはまた!」と、皇帝は絶句して叫んだ。「今や我が軍には、存在しない騎士も加わっておるのか?ちょっとばかし見せてみい」
アジルーフォはなお一瞬、ためらっているかのようであったが、やがてきっぱりとした、しかし落ちついた片手の動作で目庇をもちあげた。冑は空洞であった。虹色の羽根飾りを頂いたその真っ白い甲冑のなかには、誰も入ってはいなかったのだ。(本文より)

鎧の中はからっぽ――奇想天外な騎士道物語

勇猛果敢な騎士アジルールフォの甲冑の中は空っぽだった。騎士の資格を疑われて証をたてる旅に出た〈不在の騎士〉の奇想天外な冒険譚。

時は中世、シャルルマーニュ大帝の軍勢に、サラセン軍との戦争で数々の武勲を立てた騎士アジルールフォがいた。戦場にあっては勇猛果敢、謹厳極まる務めぶりで騎士の鑑ともいうべき存在。だが、その白銀に輝く甲冑の中はからっぽだった――。肉体を持たず、強い意志の力によって存在するこの〈不在の騎士〉は、ある日その資格を疑われ、証を立てんと15年前に救った処女を捜す遍歴の旅に出る。彼に恋して後を追う女騎士ブラダマンテ、さらにその後を追う若者ランバルドの冒険とあわせ、奇想天外な騎士道物語が展開する。文学の魔術師カルヴィーノが、人間存在の歴史的進化を寓話世界に託して描いた《我々の祖先》三部作開幕。

イタロ・カルヴィーノの《我々の祖先》三部作、『不在の騎士』 『木のぼり男爵』 『まっぷたつの子爵』の装画を担当することになりました。編集は藤原編集室の藤原義也氏。以前デイヴィッド・イーリイの作品等でご一緒させていただきました。藤原さんとお会いして、いつも感じるのは活字芸術に対する幅広い知識と造詣、そして深い愛情です。
年内、順次刊行されますので、ご期待下さい

[著者略歴]
イタロ・カルヴィーノ(1923-1985)
イタリアの作家。キューバで生まれ、2歳の頃イタリアに移住。第2次世界大戦中のパルチザン体験にもとづく長篇『くもの巣の小道』(47)で注目され、『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』の《我々の祖先》三部作(52-59)では奇想に満ちた寓話的世界を創造。『見えない都市』(72)、『宿命の交わる城』(73)、『冬の夜ひとりの旅人が』(79)など、実験的手法を駆使した作品で世界的な評価を受け、「文学の魔術師」と評される。

白水社Uブックス
『不在の騎士』イタロ・カルヴィーノ ●訳 米川良夫 ●絵 磯良一 ●装幀 田中一光 / 片山真佐志








***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2017-03-11 18:39 |
d0154663_16282090.jpg
『どっちつかずの天使』岩松了 文 磯良一 絵

編集 川添史子 榊原律子 デザイン 柳沼博雅 堀内理沙
埼玉アーツシアター通信 2016 Vol.63 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団









***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2016-04-28 16:38 | 雑誌
d0154663_20433445.jpg
■左上 Pruning / 嗜み ( 100mmx148mm/Scraper Board )

■右上 IN THE PARK / 木のような水 水のような川 川のような空 空のような鳥 鳥のような私 私の休息
( 100mmx148mm/Scraper Board )

■下 Night at the Circus / 夜ごとのサーカス ( 100mmx148mm/Scraper Board )



AD/Illustration Iso Ryoichi






***********************************************************************
[PR]
d0154663_1639347.jpg
『注文の多い料理店』 宮沢賢治 絵 磯良一 

d0154663_164682.jpg 『NEW HORIZON』 東京書籍
The Restaurant That Has Many Orders
Kenji Miyazawa / Ryoichi Iso













***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2016-01-19 16:41 | 教科書
d0154663_19363175.jpg
■CONTOUR LINE / Junuary here again ( 100mmx148mm/Scraper Board )

■APRIL FISH / In an april dream once you came to me ( 100mmx148mm/Scraper Board )


AD/Illustration Iso ryoichi




***********************************************************************
[PR]
d0154663_1721290.jpg
d0154663_17264669.jpg[COLUMN]
どっちつかずの天使 VOL.1

『おじちゃん、何があったの!?』 文 岩松了 絵 磯良一

埼玉アーツシアター通信は年6回(奇数月の15日)発行している公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団の情報誌です。 財団主催公演の情報、出演者インタビューや寄稿記事など豊富なビジュアルで構成されています。

編集 川添史子 榊原律子 デザイン 柳沼博雅 堀内理沙

埼玉アーツシアター通信 2015 5/6月号 公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団









***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2015-05-20 17:52 | 雑誌
d0154663_21203690.jpg窓のブラインドをおろそうとして、外をながめた。いつものように団地の棟々のあかりがともっているばかりだ。うんざりするほど見慣れた景色であった。あしたもその先も、これまでと同じような日々なのであろう。どこか、ちがう世界に行けたら―。そしてふりむくと、異様な者が立っていた「見せられたもの」

あこがれていた私立中学に落ちたいちかは、母親からずっとほしかったスマホをもらった。春休み、何もする気が起きないいちかは、1週間、毎日公園の木の下で、スマホを使った自撮りをして…。「白木蓮」

一週間をめぐる五つの物語

Time Story  一週間の物語 
偕成社 

日本児童文学者協会 編 
磯良一 絵
編集デザイン協力  早坂寛 
宮田康子 たかのはし まいこ

日本児童文学者協会

子どもの本の作家、詩人、翻訳家、評論家などが集まっている全国的な団体です。子どもの本についての講座や雑誌の発行、作品募集などの活動を行っています。この「タイムストーリー」シリーズは、協会に所属している作家・研究者4名(加藤純子、後藤みわこ、廣嶋玲子、宮川健朗)が編集にあたりました。
全五巻 5分間の物語 1時間の物語 1日の物語 3日間の物語 一週間の物語で構成されています。
d0154663_2126366.jpg

左上 白木蓮 椰月美智子
右上 東京オリンピックの七日間 最上一平
中左 この世は夢 森川成美
中右 おちちや 後藤みわこ
下 見せられたもの 眉村卓





***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2015-02-15 20:10 |
d0154663_19154855.jpg『一週間の物語』

絵 磯良一 

偕成社 2015 2月発売

































***********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2015-01-15 19:20 |
d0154663_22564084.jpg
d0154663_22572560.jpg「私の黒目の中をよく見てちょうだい。本当に、中よ」

『黒い瞳の内』 乾ルカ イラストレーション 磯良一 デザイン 泰司デザイン事務所

小説宝石 2015 1月号 光文社













***********************************************************************                                                                                                                                                                                                                                                                                                                               
[PR]
by goat-hill | 2014-12-23 23:04 | 挿絵
d0154663_1713016.jpgラッパ演奏を主専攻とするトム・ハーフシェルの音色には、どこか不完全な要素があった・・・・。

『その曲しか吹けない』

あるいは、えーと欠けてる要素っていったい全体何だったわけ?

R・A・ラファティ 
訳 山形浩生 絵 磯 良一

1980 by The RA lafferty Estate
Licensed by The Locus Science Fiction Foundation
through Tutte-Mori Agency,Inc,Tokyo

d0154663_17284440.jpg
SFマガジン 12月号 2014 R・A・ラファティ 生誕100年記念特集号
電気技師を経て、45歳にして作家デビュー(1960年)。創作を始めたきっかけは「禁酒によって人生に生じた穴を埋めるため」と語る。アメリカのトール・テイル(ほら話)の伝統を感じさせるユーモアあふれる奇想短編と、独自の世界観により構築された難解な異色長編を発表。そのあまりの異色さに「彼の作品は“ラファティ”というジャンルだ」とも言われる。



**********************************************************************
[PR]
by goat-hill | 2014-10-24 17:55 | 挿絵