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探偵ダゴベルトの功績と冒険

探偵ダゴベルトの功績と冒険_d0154663_17515221.jpg二十世紀初頭に入り爛熟気を迎えた文化都市ウィーン。音楽と犯罪学に打ち込む素人探偵ダゴベルトは、友人グルムバッハ夫妻との晩餐後、葉巻と珈琲を楽しみつつ、ハブスブルク朝末期の社交界で起きる様々な難事件解決の顛末を披露する。「クイーンの定員」にも選出されたダゴベルト探偵譚から9編を精選。オーストリアのコナン・ドイルと称される著者の本邦初となるオリジナル短編集。

「上等の葉巻」
「大粒のルビー」
「恐ろしい手紙」
「特別な事件」
「ダゴベルト休暇中の仕事」
「ある逮捕」
「公使夫人の首飾り」
「首相邸のレセプション」
「ダゴベルトの不本意な旅」

バルドゥイン・グローラー[Balduin Groller]

本名アダルベルト・ゴルトシュライアー。1848年、ハンガリー領ルーマニアのアラとで生まれる。大学卒業後はジャーナリズムの世界に入り、美術批評、論説、コラム等を寄稿するかたわら、多数の小説を執筆する。エラリー・クイーンの「クーインの定員」にも選ばれた<ダゴベルト探偵譚>は、ドイツの代表的業書であるレクラム文庫から1910年から12年にかけて6冊刊行された。また、中の一篇「奇妙な跡」が、S・S・ヴァン・ダイン・編「探偵小説傑作集」The Great Detective Storiesに採られている。1916年歿。

『探偵ダゴベルトの功績と冒険』バルドゥイン・グロラー 訳 垂野創一郎 装画 磯良一 デザイン 山田英春
創元推理文庫
DETEKTIV DAGOBERTS TATEN UND ABENTEUER
by goat-hill | 2013-04-05 18:21 |