How to draw

d0154663_20102174.jpg『狩場最悪の航海記』 山口雅也 
装画 挿絵 磯良一 
装丁 関口聖司 編集 佐藤洋一郎 文藝春秋 2011

2001年、ロンドンで偶然発見された『ガリヴァー旅行記』の続篇。そこには故意に省かれた旅行記の全容を示す記述が! 将軍・徳川綱吉が天然痘で臥せる日本に到着したガリヴァーは、側用人・狩場蟲齋から不老長寿の秘薬・竜仙粉を探す船旅への同行を請われ、軍艦で出立。ところが乗組員は犯罪者の寄せ集めで使い物にならず、さらには海賊の襲撃をうけ、船は乗っ取られてしまう。果たして秘薬は見つかるのか? ロジカルミステリーのファンタジスタが贈る、血湧き肉躍る超絶の冒険譚!

初出は別冊文藝春秋。連載されていたものが単行本になりました。連載時のタイトル用イラストレーションも本文用の挿絵として掲載されています。単行本にするにあたってカバー用のイラストレーションを新たに制作しました。
今回は簡単な制作過程(How to draw) をご紹介します。
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最初の打ち合わせで編集の佐藤さんとデザイナーの関口さんが要望したのは表面から裏面にかけてイメージが交錯するパノラマ的なイラストレーションをということでした。後はおまかせということでサムネール(アイデアラフ)2案を提出しました。
A案が選ばれ、そこから構図をブラッシュアップしたラフをおこして、その過程でバーコードの位置などの制約により構図を若干手直しして、フィニッシュ作業に入ります。
えんぴつで最終的な構図の下書きを描いて、その下書きからスクラッチボードにトレースダウン(転写)します。後はただひたすらスクラッチ作業です。この作業時はまったく頭を使わないので、この時に音楽をよく聞きます。頭が真っ白になる至福の時間です(笑)。
原画が完成すると、これをスキャニングしてフォトショップでCMYKに変換して彩色します。データーの彩色はなんでもできてしまいますが、あえて色数を限定させてスクラッチイラストレーションの特性を生かす彩色を心がけています。今回は彩色案、2案を提出し最終的に下のイラストレーションが採用されました。
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Illustration Iso Ryoichi 2011






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by goat-hill | 2011-09-19 20:49 |